本多貴子
読むアロマ案内人
英国IFA認定アロマセラピスト、講師
アロマアナリストアソシエーション認定講師
認定アロマアナリスト
2003年、イギリスのIFA(International Federation of Aromatherapists)ライセンス取得。
横浜ロイヤルパークホテルアロマセラピーサロンにて、10年にわたり延べ2500名以上のトリートメントを担当。サロンマネージャーを経て独立。朝日カルチャーセンターや地域ケアプラザで講師をつとめる。
小学2年生のとき、担任教師に発言や文章を褒められたことをきっかけに、引っ込み思案だった性格から外交的に変化。それが「自分の感じたこと」を表現したことを受け止めてもらう快感の原体験となる。
「言葉×香り」をテーマにした、本と香りを組み合わせたオリジナルメソッドの「読むアロマ」、香りの心理分析「アロマアナリーゼ」などのワークショップ、セッションを都内、鎌倉を中心に開催している。
宝物:40年前発行の「エースをねらえ」全18巻。
学生の時よく読んだ作家:村上春樹、よしもとばなな、アガサ・クリスティー、夏目漱石
好きな作家:梨木香歩、宮部みゆき、上橋菜穂子
好きな本:「西の魔女が死んだ」「ぼんくら」「リヴィエラを撃て」「モモ」「ジーノの家」
ときめきポイント:魅力的な登場人物たちがそれぞれ丁寧に描写されているものに弱い。主役より脇役に目がいく派
好きな精油:フランキンセンス(ひろく高く深い香り)ラベンダー(日常も非日常も支えてくれる)ネロリ(自分にとってちょっと特別)
「言葉と香り」
一見つながりがないように見えるこのふたつのものは、私にとってとても大切な意味を持っています。
子供のころ、言葉は情報を伝える以上に感情に響くものという感覚がありました。
一人っ子で、周囲の大人たちの雰囲気を敏感に察知して、無意識に周りの感情を優先する傾向があったからかもしれません。
それゆえ、自分の気持ちを表現する言葉の扱いにはどこか不器用な、ぎこちなさがありました。
それが、大きく変わったのは大学時代。
同じ本を読んだ友人と、「どこが面白かったか」「刺さったセリフはどれか」「好きなシーンはどこか」を語りあうのは、感じたことや考えを共有するだけでなく、それが同じでも違っていても、お互いを認め合う最高のコミュニケーションだと知ったからです。
そして、読書は、時代や国を越えた様々な人生を歩む登場人物たちの感情や思考、行動をともにする経験であり、自分の人生だけでは得られなかった視点と、「自分はどう感じるか」をつかめるものでもあります。
「自分はどう感じるか」
香りも人それぞれの感じ方があり、自由な世界。
過去に嗅いだことのある香りなのに、前とは違う発見や驚き、まるで初めてのような感動が繰り返される、そのことに心ときめいてしてしまうのです。
それは、繰り返し読む本から得られる感動と同じだと気づきました。
精油を手にすると緊張がほぐれ、表情がやわらぐのを幾度となくみてきました。初対面同士が集まるセミナーで、イベント会場で、トリートメントをさせていただく時。
「いい香り」の前で不機嫌であり続けられる人はいない、感じたことを言葉にせずにはいられない、そんなパワーがあるのです。
本について語るとき、香りについて語るとき。
私の言葉は感じたままにスルスルと生まれます。
それは自分の気持ちとともにある心地よさ、受け入れられる安心感です。
あなたとあなたの気持ちがつながったとき、どんな景色が見えるのでしょう。
見晴らしがよくなったり
今まで気づかなかったものに目がとまったり
ワクワクしませんか?
言葉と香りを手がかりに、あなたのまだ見ぬ世界を一緒に見に行きましょう!